どんなに遠く離れていても
この人なら本当に大切にしてくれそうだな。
そう思った。
次の日。大事な話をしたいと言われた。
『だからお酒を飲まないでね。ちゃんと考えて欲しいから。』
そう言われていたのに。その日の夜泊まりの約束が入っていたから。
お酒をその人に買って貰いホテルに向かっていた。
相手と身体を重ねている時…。
ストロングゼロをレッドブルーで割って飲んでいたから。
かなりべろべろに酔っ払っていた。
相手が先に潰れて寝ている間に…。
裕輔にラインをした。
「今なら電話大丈夫だよー!」
そう送るとすぐに電話がかかってきた。
もうかなり遅かった。
1時くらいだったと思う。
『夜遅いけど寝なくて大丈夫?ごめんね。わがまま言って…。大事な話だったから電話で話さなきゃって思ってさ…。』
そう言い打ち明けてくれたのは…。
裕輔の過去の話だった。
悪い事ばっかしてきたと。
喧嘩とかも中学の頃すごい荒れていて警察にも何回も注意されて元ヤクザだった事も。
前科もあるって。
それを私にちゃんと話してくれた。
『だからもう一度告白する前に自分の過去の事を美琴に話さなきゃなって思ってさ…。』
ちゃんと話してくれた事がとても嬉しかった。
でもそれと同時に申し訳なさもあった。
裕輔に対してすごい。
自分は偽っていたし、嘘までついていて。
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