アブナイ王子様たち
疑問をぶつけない私から目をそらし、誠さんは話を続ける。


「女の子は、俺みたいなカッコいい男にばかり、キャーキャー言ってくるのかと思った」


どんな偏見?


ていうか、自分で『カッコいい』って言うんだ。


もしかして誠さん……ナルシスト?


自分に自信を持ってる人なのかな。


「でも、そうじゃなかった。


愛海ちゃんは……愛海ちゃんだけは、俺に対してキャーキャー言わなかった」


たしかに……。


はじめて誠さんを見たとき、興奮しなかったな。


って、ちょっと失礼な言い方になっちゃった?


「キャーキャー言うどころか、むしろ困ってた気がする」


『この子が来栖川愛海ちゃん?


めっちゃ可愛いじゃん!』


誠さんにそう言われて、顔を近づけられたとき、私はたしかに困っていた。
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