アブナイ王子様たち
パチパチと、必要のないまばたきをする。


そんな私の反応を見て、誠さんがほっと安心したような顔をした。


「……よかった、いないんだね。


もしいたら、好きなやつに嫉妬しちゃうかもね」


目を細め、やわらかく微笑む誠さん。


本当に、私が好きなのかな……。


「女の子って、どんな子も可愛いよね。


でも愛海ちゃんは、特別に可愛い。


それは絶対に言える」


「…………」


「俺は、誰かに恋したことなんて一度もない。


だけど、俺が愛海ちゃんに対して抱いてる思いは恋だ。


愛海ちゃんが好きなんだ」


意外……。


チャラい雰囲気がぬぐえない印象の誠さんが、恋をしたことがないだなんて。


しかも、はじめての恋の相手が私……。


気づかなかった。
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