アブナイ王子様たち
じわっと涙が浮かんだそのとき。


ポンポン。


翔さんが私の頭を優しく撫でた。


ぬくもりを感じる、あたたかい手。


夏でぬくもりはいらないと思うけど、翔さんの優しさを感じる。


ほら。


そういう優しさを見せるから、ドキドキしちゃうんだよ。


まぁ、意地悪な顔をする翔さんに対してもドキドキしちゃうけど。


「心配すんなよ。


なにがあっても、あんたは俺が守るから」


「翔さん……」


あなたはどれだけ私をドキドキさせれば気が済むんですか。


私、心臓持たなくなるよ。


翔さんのせいだ。


翔さんが、私をドキドキさせるようなことをするから。


ねぇ、翔さん。


私、あなたの言動にいちいちドキドキしちゃうんだ。
< 591 / 642 >

この作品をシェア

pagetop