ある幼なじみの恋 [完]
その日の1時限目にさっそく選択授業がある。
教室を移動しているあたしの足が心なしか浮かれているのは気のせいじゃないはず。
だって‥‥
「右京ー!」
「あー舞ちゃんおはよ♪」
「おはよ。涼くん」
右京も世界史選択者なのだ!!
教室に入るといつも右京の席のまわりで涼くんがちょこまかと動いている。
「舞、今回のテスト範囲みた?
すっげー広いんだって。」
「みたみた!
本当何考えてるのだしね笑」