星空の下、君に恋をして。
「桜夜って呼んでもいいかな?」

「良いよ!私も寧々って呼んでいい?」

「もちろん!これから、同じ部活のメンバーとしてよろしくね!」

満面の笑みを浮かべた寧々に笑顔を返すと、由香ちゃんがそろりそろりと近付いてきた。

「吹奏楽部入ってくれないのは残念だけど、同じクラスの一員としてよろしくね、桜夜ちゃん。」

「こちらこそ、よろしくね!」

少し不満そうな由香ちゃんに苦笑いしていると、実里くんに袖を引っ張られた。

「センパイ、僕達はこっちだよ。」

「あっ…」

おしゃべりに夢中になっているうちに、いつの間にか玄関に着いていた。

「じゃあ、また明日ね!」

「バイバイ!またね!」

大きく手を振って反対側の道に曲がっていく寧々達。

私もそれに手を振り返してから、家路に着いた。

「…」

突如訪れる沈黙。

ちらりと実里くんの様子を窺うと、実里くんも私の方を見た。

「どうしたの?」

「…ううん、急に静かになっちゃったなって思って…」

「…寂しいの?」

不安そうに私の目を覗き込む実里くん。

「…うん、そうだね。ちょっとだけ、寂しいかも…」

ぽつんと本音を漏らすと、実里くんが一瞬停止した後に笑った。
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