星空の下、君に恋をして。
「大丈夫だよ。今は僕が、隣にいるから。」

「…っ、ありがとう…」

声が詰まる。

一瞬だけ。

意識はしていなかったのかもしれないけど、実里くんの言葉は暖かかった。

「ううん、僕は何もしてないよ。」

ほんわかとした天然な笑顔で実里くんはそう言う。

「ありがとう。」

「…だから、何もしてないよ?」

「ううん、ありがとうって言いたかったの。」

完全に私の我儘。

でも実里くんは困ったように笑った後、小さく頷いた。

「じゃあいいよ。特別にそのお礼を受けてあげる。」

私は頷いた。

「うん、ありがとう。」

「ううん…」

実里くんは小さく首を振った。

「ねぇ、センパイ。センパイは、あのレネット、だっけ?あれの参加資格ある?」

「うん。あるよ。もしかして実里くんも?」

「うん。お互い頑張ろうね。僕、投票はセンパイに入れると思う。」

いたずらっ子のような瞳で私を見つめる実里くん。

「え!?何で私!?実里くんの直属の先輩には、楓菜と寧々がいるでしょ?あの二人だってレネット出るはずだし…」

「あー、あの二人も選ばれたんだ。意外。僕にとってあの先輩たちは王女って感じじゃないんだ。もう慣れすぎてるから。」
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