双星の煌めきは月夜に魅せられて
「合コンに行くのは女に飢えてる男ばっかだ。そんなロクでもない人よりも、よっぽど俺の方が幸せにできると思うんだけど」
「……っ」
ああ、幸せすぎてどうにかなりそう。
好きだ……好きだな。
「だから、俺と……月那?」
嬉し涙というものを、初めてした気がする。
もう、優生以外の人なんか見えやしないよ……っ
「……き」
「え?」
「好き……っ」
忘れたくない、ずっと覚えてるように。
涙でいっぱいの瞳で優生の顔を見つめる。
優生は世界で一番大切なものを映すような眼差しで、私の涙を指で拭った。
「ごめん、遅くなって。なんとなく気づいてたんだ。
だけど、壊したくなくて甘えてしまったな」
あまりにも衝撃的な発言に、思わず涙が引っ込んでしまった。