双星の煌めきは月夜に魅せられて
え……気づいてたって、優生のことが好きっていうこと、だよね?
羞恥心で一気に頰に赤みを帯びる。
「……っ」
「泣くかと思いきや、今度は照れるのか。
本当に表情が豊かになったよな……どれも綺麗だよ」
「……あのさ、世界一大事なものに向けているような目で見ないで」
とても照れ臭いのだ。
まともに優生の顔が見れないじゃないか。
「月那の言うことはなんでも聞きたいけど、そればかりは無理だな」
「え、なんで」
「なんでって言われても……本当のことだし」
サラッと言う優生に、またキュンと疼く。いや、それだけでは済まない気がする。
キュンではなくギュンなんだけど。
というか、優生がいきなり甘い言葉を連打するのは、失礼だが信じられない。
だけど、嬉しいや。