【短編】メロンソーダに溺れる
菅原は、静かに私からメロンソーダを受け取ると、なんともないことのように、ストローを咥えた。
透明のストローが緑色に変わって。
菅原の身体にも、不健康な色が入ってゆく。
「あんっっま」
飲み終わって、そう一言呟いた菅原と、バチっと目があって。
私は慌てて、視線を窓の方へと移す。
「文句言うなら飲まないでよ。だいたいわかるじゃん」
「文句じゃないよ、感想」
「うっさ」
「ほんと可愛くないよなー」
目をそらしたまま、会話をする。
可愛くないで結構。
完全に意識しちゃった。
もう飲めない。
恥ずかしいもん。
今、菅原の顔見たら完全に動揺がばれちゃう。