【短編】メロンソーダに溺れる
「別に同い年だから関係なくない」
「俺より勉強できないのに、」
「はぁ?……うっさ」
チクッとした。
炭酸が喉を刺激するみたいな。
心臓の痛みを誤魔化すかのように、再びメロンソーダのストローに口をつけて、スーっとソーダを体内に流し込む。
けなすためにわざわざ、塾をサボって、同じ席に座ってんの?
菅原のアホ。
どんな悪口を言ったって、菅原が私より賢くて、私の方がアホでバカなのがほんっとイライラする。
「戻れば、それか帰れば。何しに来たのほんと」
「塾通り過ぎていく板野が見えたから、バカなのにサボりとかいい度胸してるなと思って説教しに」
チクッ、チクッ、チクッ、
なんで私、こんな奴のこと好きなんだろうか。