クールな御曹司と愛され新妻契約
随分と長い時間、そうやって深く仲直りの口付けに溺れていた気がする。
そっと余韻を残すように唇を離され、私は夢心地のまま上目遣いで彼を見上げた。
「それから……明日、大切な話があります。二人で行きたいところもいくつかあるので、週末の予定を空けてておいてください」
「はい、わかりました」
眉を下げて少し申し訳なさそうな顔をしながら、「あなたを凄く驚かせてしまうことになるかもしれませんが」なんて肩をすくめる。
「あなたを一番大切に想うためには、不埒な契約結婚をしたままではいられませんから」
そう言って、彼は逞しい腕の中に私を抱き寄せた。
出発予定時刻ギリギリになってしまった千景さんは、その後慌ただしく家を出た。
私も途中になっていた朝食の片付けを終え、出勤の準備を行なっていると、エプロンのポケットに入れていたスマホが震えて、メッセージの到着を知らせる。
画面に表示された内容を読むと、それは先ほど自宅を出た千景さんからだった。
【すみません、お弁当を忘れてしまったようです】
「……お弁当? いつものように渡したはず、よね?」
そっと余韻を残すように唇を離され、私は夢心地のまま上目遣いで彼を見上げた。
「それから……明日、大切な話があります。二人で行きたいところもいくつかあるので、週末の予定を空けてておいてください」
「はい、わかりました」
眉を下げて少し申し訳なさそうな顔をしながら、「あなたを凄く驚かせてしまうことになるかもしれませんが」なんて肩をすくめる。
「あなたを一番大切に想うためには、不埒な契約結婚をしたままではいられませんから」
そう言って、彼は逞しい腕の中に私を抱き寄せた。
出発予定時刻ギリギリになってしまった千景さんは、その後慌ただしく家を出た。
私も途中になっていた朝食の片付けを終え、出勤の準備を行なっていると、エプロンのポケットに入れていたスマホが震えて、メッセージの到着を知らせる。
画面に表示された内容を読むと、それは先ほど自宅を出た千景さんからだった。
【すみません、お弁当を忘れてしまったようです】
「……お弁当? いつものように渡したはず、よね?」