クールな御曹司と愛され新妻契約
えええっ? ど、どうしよう! 誘いに来たって、どういうこと!?

も、もしかして……これって、私を抱きたいって、言われてる……?
それとも千景さんに陥落しないか、試されてるだけなの?

閉じこめられた腕の中で悶えながら、ぎゅっと目を瞑る。

「パーティーには招待客として大勢の業界関係者が来るので、麗さんを妻として紹介したい。なので、俺たちには〝新婚夫婦らしさ〟が重要かと。まずは添い寝から始めませんか?」

「……へ?」

自分でも、間抜けな声を出したと思う。
私は今、凄い勘違いをしていたのでは!? と急激に恥ずかしくなった。

「な、なるほど! 確かに新婚夫婦らしさ、は、大事です。一理ありますねっ」

添い寝だけなら、だだだ大丈夫。

パーティーで誰にも疑われぬよう、立派に千景さんの妻を演じるために、新婚夫婦らしさを身につけなくては。

ドキドキと高鳴る感情を抑えながら、おずおずと、腰に回されていた彼の逞しい腕に手を添える。
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