無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
「ねえ杏子、柏木君ってよくベタベタしてくる?」
「何?いきなり聞いてきて」
大学の食堂で二人でランチを食べながらふと気になったことを聞いてみると杏子に怪訝な顔をされた。
「たまに三人で遊びに行ったりしてたから知ってるでしょ?
私達はわりと自由な感じで付き合ってるからイチャつくときはイチャつくし、そうでないときは関わりあわないわよ?」
「一緒に住んでても?付き合い始めの時は?」
「付き合い始めの時はさすがにベッタリだったかな?
一緒に住むようになってから徐々に落ち着いた感じよ」
悪い意味じゃなくて良い意味でだけどね。と笑う杏子を見つめながらランチについていたヨーグルトを食べていたら、杏子にニヤニヤした笑みを向けられ首を傾げた。
「……何?」
「秋村君のあの様子だったら、すーっごくイチャイチャしそうよね?」
そう言われ無意識に眉を寄せて昨日の朝陽の言動を思い出した。
もがいても離してくれず、好き、大好き、愛してる。と囁き続け、顔や首筋、うなじにまでキスされた。
こっちの力がなくなって凭れかかり、キッと睨んでも朝陽は離してくれるどころかさらに強く抱き締めてきて長い時間離れてくれなかった。
「杏子達みたいに一緒に住んだら落ち着くのかしら……」
でも、一緒に住むのは自分の心臓が持ってくれそうにないと昨日の出来事を思い出しただけでドキドキしてしまう胸を少しでも落ち着かせようとそっと片手で押さえた。
「何?いきなり聞いてきて」
大学の食堂で二人でランチを食べながらふと気になったことを聞いてみると杏子に怪訝な顔をされた。
「たまに三人で遊びに行ったりしてたから知ってるでしょ?
私達はわりと自由な感じで付き合ってるからイチャつくときはイチャつくし、そうでないときは関わりあわないわよ?」
「一緒に住んでても?付き合い始めの時は?」
「付き合い始めの時はさすがにベッタリだったかな?
一緒に住むようになってから徐々に落ち着いた感じよ」
悪い意味じゃなくて良い意味でだけどね。と笑う杏子を見つめながらランチについていたヨーグルトを食べていたら、杏子にニヤニヤした笑みを向けられ首を傾げた。
「……何?」
「秋村君のあの様子だったら、すーっごくイチャイチャしそうよね?」
そう言われ無意識に眉を寄せて昨日の朝陽の言動を思い出した。
もがいても離してくれず、好き、大好き、愛してる。と囁き続け、顔や首筋、うなじにまでキスされた。
こっちの力がなくなって凭れかかり、キッと睨んでも朝陽は離してくれるどころかさらに強く抱き締めてきて長い時間離れてくれなかった。
「杏子達みたいに一緒に住んだら落ち着くのかしら……」
でも、一緒に住むのは自分の心臓が持ってくれそうにないと昨日の出来事を思い出しただけでドキドキしてしまう胸を少しでも落ち着かせようとそっと片手で押さえた。