新堂三兄弟のお姫様
香坂さんのそれと私のこれとは全然違う。
私は、怖いと思った事など1度もない。
香夜「悔しい?」
妃乃「気持ちを伝える事には慣れてるの。
幼馴染だもん。ナノにはちゃんと言える。
でも、語弊があると嫌だから...
ずっとね、伝え方を迷ってるの。
でも、上手くいかないから悔しいんだよ。」
香坂さんの相談に乗っているはずが
いつの間にか自分の事ばかり話していた。
その時に気付く。
私はずっと誰かに話したかったんだって。
妃乃「私はずっとナノが1番好き。
でも、大切って気持ちに
順位をつけるなら...ナノは1番じゃない。
ナノもキノもニノも皆が1番。
欲張りだって思われるかもしれないけど
皆に順位は付けられないの。」
仁野に話せなくなった今
誰に話せばいいのか分からなくなって
いたんだって。