『ああ、死にたい。』そう呟く18時37分
サインして、仕事して、電車に乗って、自宅の最寄り駅に着いて、最寄り駅から自宅まで徒歩なので歩いていて。




そういえばすっかり忘れていましたが、残業はですね、ほとんど無くなったんですよ。


どれだけの量があろうと定時帰宅。

稀にどうしても営業から急ぎでと頼まれたものを処理なければならない時があり、30分残業すると何で残業しているか意味が分からないと言われるんです。

残業代はちゃんと出てるんで、残業代の無駄遣いとも言われますね。




私の仕事は残業するほどの価値もないそうで。







そんなんで、自宅へ帰る歩道を歩いていて。

もうすっかり日が落ちるのが早くなって夜道は危ないので、比較的街灯が多い大通りを歩いていて。

車道は片側2車線で、私のいる歩道側の車線の車は私と同じ方向を走っていて。


目線の先にある車道に連なる赤いテールランプは凄く綺麗で。















『ああ、死にたい。』















呟いた言葉が。
人生で初めて出た言葉が。
あまりにも普段の自分とかけ離れすぎていて。
でも、運転手に迷惑はかけれないなって思って。


18時37分、知らず知らずの内に笑みを浮かべていました。


それで、何故か歩いてなかったから、また歩き出して自宅に着きました。
< 40 / 151 >

この作品をシェア

pagetop