過去の精算
パーティーは賑やかに行われ、何年も会ってないと言うか、子供の頃もほとんど喋った覚えのない同級生等から、お祝いの言葉や、慰めの言葉を貰う。
そして、人気者だった彼へは無情の言葉に、冷たさえ感じる。
今でも交友のある中谷君でさえ、彼へつれない言葉を残すのだ。
「こんな綺麗な花嫁置いて普通仕事行くかねぇ?
あんな男さっさと別れて、俺とどう?」
「ごめんなさい!」
「ぅわー! 即答かよ?」と中谷君が言うと、周りは爆笑する。
やっぱり…
人は変わるのもなのね?
子供の頃は、話す事さえしなかった人達と、今はこうして笑い合ってる。
「クッソー、このままじゃ、俺が恥かいただけじゃん!
よし! こうなったら、前のヤツの恥ずかしい話、暴露してやる!」と言って、中谷君は話出した。
彼は幼稚園へ入園したその日、可愛い女の子へ初恋し、いきなりキスをしたと言う。
だが、女の子からは頬を叩かれショックを受けたが、それでも諦められず、ずっと想いを寄せていたと言う。
途中、男性陣から「マセガキかよ?」「キモ!」と、ヤジが飛んだが、中谷君は話を続けた。
高校生になって、やっと、彼女に近付き話す事が出来る様になったが、ヘタレの前のヤツは、想いを告げる事なく、彼女と交わした約束の為に海外へ飛んだと言う。
え?
「で、今日ははれて、当時俺達の憧れだった木村未琴さんを射止め、俺達の前に美しい彼女を見せびらかす事となりました!
男性陣よ! 今宵はアイツをこけおろして、飲み朝そうぞ!」と中谷君がグラスを挙げると、同級生等から、「おめでとう! 乾杯!」と祝福の杯が挙がった。
「ありがとうございます…」
皆んなからの祝福が嬉しい。
彼がずっと想いを寄せてくれていた事が嬉しい。
ずっと、彼の側に居よう。
この先どんな試練があったとしても…
二人で乗り越えて行こう。