独占欲強めの部長に溺愛されてます

◇◇◇◇◇

すっかり寝入っていた野々花の目を覚ましたのは、玄関のチャイムの音だった。

薄暗い中で目を開けて、一瞬自分がどこでどうしているのかわからなかった。

(……そうだ。私、早退したんだった。今、チャイム鳴らなかった?)

もしかしたら寝ぼけていただけかもしれないと考えなおした矢先、もう一度それが鳴らされた。

まだ重い身体をもぞもぞと動かして起き上がる。心なしか頭痛は少し和らいだように感じた。

ダイニングキッチンの明かりをつけてドアスコープを覗き、野々花はそこで飛び上がりそうになる。いや、実際に肩は飛び跳ねた。

幻覚でなければ、加賀美がいるのだ。

(な、な、なんで部長が!?)

おそるおそるドアに近づき、もう一度ドアスコープを覗いたところで、さらにチャイムが鳴り、「ひゃっ!」と思わず声が出る。

それが聞こえたのか、ドアの向こうから「星、そこにいるのか?」と加賀美が声をかけてきた。


「は、はいっ」

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