独占欲強めの部長に溺愛されてます

◇◇◇◇◇

「星、ちょっといいか」


プレゼンが終わり、ミーティングルームから出ていこうとしたところで、野々花は加賀美に呼び止められた。

みんなが出ていき、ふたりきりになるのを待ってから口を開く。


「昨夜のことだけど」
「……昨夜ですか?」


右腕で抱えていたノートパソコンを左腕に持ち替え、加賀美に向かって首を傾げる。


「お礼」
「あ、はい」


お見舞いのお礼に、なにかさせてほしいと野々花が言ったことだ。


「ひとつ頼みたいんだ」
「はい。私にできるなら」


あのままスルーされると思っていただけに、加賀美の役に立てるのは嬉しい。野々花は声を弾ませて答えた。

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