独占欲強めの部長に溺愛されてます
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野々花の前にとてつもなく大きな家がそびえ立つ。真っ白な壁に茶系のレンガがアクセントとなり、ヨーロッパの洋館を彷彿とさせるような建物だ。
どれくらいの建坪なのか想像もつかないが、ごく一般的な住宅が三つはすっぽりと入ってしまいそうな大きさである。
仕事を終えて、加賀美に『付き合ってほしいところがある』と連れてこられたのがここだった。
「あの……ひとつ聞いてもいいでしょうか」
野々花がそう言っている間に、目の前の門扉が自動で開いていく。センサーなのかリモコンなのか、野々花にはわからない。
「ここは加賀美部長のご自宅ですか?」
「そうだよ」
あっさりと言われて返す言葉もない。
マンションにひとり暮らしだと思っていたが、両親と暮らしているのだろうか。
(そんなところに私を呼んでなにを頼むつもりだろう……)
ここへ来るまでの間は聞いてもはぐらかされてしまったため、なにをしにここまで来たのか、野々花はわからなかった。