もう、我慢すんのやめた
そばにいることでできる限り、その償いをさせて欲しいと思った。
「元カノに振られてヤケクソで芽唯に手ぇ出したくせに、好きだって自覚した途端、触れるのすら戸惑って、俺の中にまだこんな純粋な気持ちが残ってたなんて知らなかった。散々振り回してごめん」
確かに、ムカついた。
大事なファーストキスだったのにって、悲しくなった。弥一なんて嫌いだって思った。
だけど結局、嫌いにはなりきれなくて。
幼なじみとしてこれからも変わらず過ごして行きたいって今は思ってる。
───なのに。
「進路、県外の大学に行くことに決めたんだ。もちろん、自分の意思で。サッカーが強いとこでさ、担任も推してくれてるし、俺も行きたいって思ったから決めた」
「だから、最後の思い出なの?」
「本当は最後までクズ貫いて、ズルズル芽唯を俺のそばに置いとこうとも考えた。お人好しだから、絶対に俺のそばから離れないって分かってたし。でも、いい加減俺がしんどい。……好きなやつの好きなやつが自分じゃないって、すんげぇしんどいのな」
「だから」そう小さく繋げた弥一は、口元に薄く笑みを浮かべて