おじさんは予防線にはなりません
緊張で震える身体でゆっくりと振り返ると、じっと宗正さんが私を見ていた。
「す、好きとかそんなんじゃなくて、ただ尊敬してるっていうか、そんな感じですよ」
声がみっともなく上擦る。
コンビニの袋を握る手はじっとりと汗ばんでいた。
「なら、いいんだ。
ほかの恋なら応援してあげられるけど、池松係長は無理だから。
だって、あの人は結婚してるからね」
目尻を下げてにっこりと宗正さんが笑い、ドスッと胸にナイフが刺さったような衝撃を感じた。
……宗正さんは知っていて、釘を刺した。
自分でもわかっているのだ、相手は好きになってはいけない相手だと。
けれど人から指摘されると、さらに悪いことをしている気持ちになった。
せっかくラムネアメをネタに池松さんと話せるかも、そんなうきうきとした気分だったのに、すっかり沈んで職場に戻る。
「す、好きとかそんなんじゃなくて、ただ尊敬してるっていうか、そんな感じですよ」
声がみっともなく上擦る。
コンビニの袋を握る手はじっとりと汗ばんでいた。
「なら、いいんだ。
ほかの恋なら応援してあげられるけど、池松係長は無理だから。
だって、あの人は結婚してるからね」
目尻を下げてにっこりと宗正さんが笑い、ドスッと胸にナイフが刺さったような衝撃を感じた。
……宗正さんは知っていて、釘を刺した。
自分でもわかっているのだ、相手は好きになってはいけない相手だと。
けれど人から指摘されると、さらに悪いことをしている気持ちになった。
せっかくラムネアメをネタに池松さんと話せるかも、そんなうきうきとした気分だったのに、すっかり沈んで職場に戻る。