おじさんは予防線にはなりません
「……確かに池松さんはおじさんですけど。
そういう言い方は失礼だと思います」
池松さんを莫迦にする宗正さんに酷く腹が立っていた。
だいたい、ここの職場の人はみんな、池松さんを軽く見過ぎなのだ。
「池松さんだけですよ、社員さんに当たられてへこんでる私を励ましてくれたの。
いつもいつも気遣ってくださって。
池松さんを悪く言わないでください」
「その、……悪かったよ」
怒られたわんこのようにうなだれると、宗正さんは上目遣いで私をうかがってきた。
そういうのはなんか、言い過ぎたかなって気になってくる。
「わかったならいいんですよ」
「うん、ごめん。
それで。
……羽坂ちゃんは池松係長が好きなの?」
「……は?」
気を取り直して一歩踏み出した足が止まる。
そういう言い方は失礼だと思います」
池松さんを莫迦にする宗正さんに酷く腹が立っていた。
だいたい、ここの職場の人はみんな、池松さんを軽く見過ぎなのだ。
「池松さんだけですよ、社員さんに当たられてへこんでる私を励ましてくれたの。
いつもいつも気遣ってくださって。
池松さんを悪く言わないでください」
「その、……悪かったよ」
怒られたわんこのようにうなだれると、宗正さんは上目遣いで私をうかがってきた。
そういうのはなんか、言い過ぎたかなって気になってくる。
「わかったならいいんですよ」
「うん、ごめん。
それで。
……羽坂ちゃんは池松係長が好きなの?」
「……は?」
気を取り直して一歩踏み出した足が止まる。