おじさんは予防線にはなりません
「はい」

「すみませーん」

少しして声をかけられ頷くと、宗正さんは店員を呼んだ。

「大人のお子さまランチのハンバーグと」

視線で促され、メニューから顔をあげる。

「本日のパスタで」

「かしこまり……」

「ちょっと待って!」

店員の声を遮る宗正さんの声に、私も店員もびくっと小さく、身体を跳ねさせてしまう。

「大人のお子さまランチ、ふたつ。
以上で」

「大人のお子さまランチふたつですね。
少々お待ちください」

店員がメニューを下げていなくなり、宗正さんはぶーっと唇を尖らせた。
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