おじさんは予防線にはなりません
すまなそうに宗正さんは私に詫びてくれるけど、別に悪いのは宗正さんじゃ……あれ?

もしかして池松さんが間に入ってくれたからあれで収まったけど、あのままだったら前みたいな騒ぎになっていた……?

「お詫びに今日はおごるね」

「あの……」

「なに?」

真剣にメニューを見ていた宗正さんだけど、私の声で顔をあげる。

「その、さっきみたいなのはやめた方がいいかと……」

「あー……。
食べながら話そうよ。
時間、なくなっちゃうし」

「……はい」

誤魔化すようににっこりと笑われるとそれ以上なにも言えなくなって、私もメニューに視線を落とした。

「決まった?」
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