おじさんは予防線にはなりません
けれど熱狂的な信者としか呼べないような人間もいまだにいる。

「ほんとは付き合ってないんだからそう言ったほうがいいのはわかってるんだけど。
詩乃と付き合ってるって誤解してくれた方が諦めてくれるかなって。
……ほんと、ごめん」

真摯にあたまを下げられ、ううんと首を横に振った。

私が池松さんを好きだと知っても、泣きたいときは慰めてくれると言ってくれたのは宗正さんだ。
そんな宗正さんの役に立てるならばいい。

――けれど問題は。

「けど酷くない、あの人。
完全にオレたちが付き合ってるって誤解してさ。
少しは詩乃の気持ちを考えろってーの」

すぐに頼んだ大人のお子様ランチが出てきた。
ハンバーグにスパゲティ、エビフライにタコさんウィンナーと懐かしいものがおしゃれに載っていって、美味しそう。

宗正さんはがつっと目の前に置かれた、お子様ランチのプレートのハンバーグに、思いっきりフォークを突き立てた。
< 133 / 310 >

この作品をシェア

pagetop