My Angel 〜私の天使〜
そして終わった1時間目。
チャイムが鳴って休み時間になった瞬間、湊が私の机まで来た。
「よっ、紗凪お前テストどうだったんだよ?」
「あー、終わった〜!そしてオワッター...」
おわった、という言葉に高低差をつけて言うと、湊は呆れたように言ってきた。
「まぁ、だろうな」
「うるさい湊」
「いやお前が悪いんじゃん。てか今3年だぞ?3年間同じことしといてなぜ忘れる。
月曜何回生きてきたんだよ」
それは本当だ。返す言葉もなかったため真面目に答えることにした。
「えっとー、1、2、3、」
「いや数えなくていいから!アホか!」
そんなくだらない会話をしている時、決して顔には出さなかったが私が密かに思っていたことがある。
このタイミングならもう言ってもいいかと思い、口に出してみた。