正義が悪に負ける時
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被害者滝川ゲンジ、梶山フユミ。
この二人にとって最後の晩餐となった、
日本料理店“一心”。
この店で働く従業員の素性について、
滝川ゲンジの身辺について、
梶山フユミの身辺について、
そこから被害者と従業員の誰かが繋がるか、
捜査はかなり広範囲に拡大していた。
「お待たせしましたぁ~。
料理長特製御前 華になりますぅ~。」
料理を運んできた女将さんが俺と早苗さんの分をテーブルに置いた後、
不思議そうな顔をしながら3つ目のお盆を手に持った。
「お連れ様は・・?」
「あ、ここに置いといてください。
今お手洗い行ってますので。」
女将さんが出て行った後、
いただきますをして、
被害者達が実際に食べた“料理長特製御前 華”を昼食代わりに食べ始める。