正義が悪に負ける時


“ガチャリ”


一緒に話を聞いていた真田さんが助手席のドアを開けた。

それに合わせて俺も運転席から出る。


「よし、じゃあ俺達も行くか。」


「はい。」


「フユミの旧姓ってなんだっけ?」


「え~っと・・・確か・・“里田”です。里田フユミ。」


「職場は?」


「知りません。」


先に聞き込みをしていた捜査員の方を見ると、“内科です”と答えが返ってきた。



「じゃあ僕達は先に署へ戻りますね。」


ついでに、聞き込みをしたフユミの同僚達の名前も教えて貰ってから、俺達も院内へと入った。


< 50 / 142 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop