かわいい戦争
わたしにはもったいないくらい素敵なプレゼントだよ。
こんなかわいい物、わたしに似合うかな。
『あたしのものだって証だから、それ』
ツンと顔を背ける須夜崎さんに、思わず微笑む。
ごめんね、わたしちょっと見えちゃった。
チョーカーの下に忍び込ませたメッセージカード。
《昨日はひどいこと言ってごめんなさい》
丸い字で書かれた素直さを隠したって、見透かしちゃうよ。
『はい、ありがとうございます』
不器用なところもかわいいね。
『……その、敬語』
『え?』
『敬語とさん付け、やめてよね。同い年なんだし』
『あ、そうですね。……じゃなくて、そうだよね、うん。じゃあこれからは「璃汰ちゃん」って呼ぶね』
『璃汰でいいわ。あたしも海鈴って呼ぶから』
『うんっ!璃汰!』
プレゼントをぎゅっと抱きしめて破顔する。
璃汰は始めどきまぎしていたが、わたしにつられて優しくはにかんだ。
既製品でもそうじゃなくても
やっぱりキラキラしてる。
璃汰だけの、キラキラ。
璃汰のそばにブサイクなわたしがいたら、璃汰まで嗤われて、あのキラキラすら汚してしまう。
そんなの絶対に嫌だ。
わたしもキラキラしなきゃ。
このチョーカーの似合う、かわいい女の子にならなくちゃ。