かわいい戦争


パステルグリーンを基調とした紙袋は、小花柄がかわいくて中身が気になるけど……。


わ、わたしに?

贈り先、間違ってない?本当にわたし?



『早く受け取りなさいよ』


『は、はい!』



贈り先は合ってるらしい。


昨日は怪しげな封筒で、今日はかわいい紙袋か……。

昨日同様、嬉しさ2割怖さ8割。



受け取った紙袋の中をチラリと覗けば、小さな箱が入っていた。


余計にドキドキする。

箱の中身は何なんだろう。



『あ、開けてみても……?』


『お好きに』



そわそわしながら蓋を開けてみる。


中には……



『チョーカー?』



鈴モチーフの飾りが付いたアクセサリー。


ころんと揺らしたら鈴の音が聞こえてきそうだ。




『か、かわいい……』


『あたしが選んだんだから当然でしょ』


『えっ!?須夜崎さんが選んだんですか!?』


『当たり前じゃない。あなたの名前に「鈴」が入ってるからぴったりだと思ったのよ』




わたしのことを考えて選んでくれたんだ。

嬉しいな。



『き、気に入ってくれたかしら』


『もちろん!すごく、すごく気に入りました!』



何回も首を縦に動かす。


須夜崎さんが安堵して見えたのは見間違いだろうか。


< 248 / 356 >

この作品をシェア

pagetop