キミに夢中な俺‼

花見で、会うか?普通?

「あ、あいたたたた、ああーギャー
イテイテ」
4月花見に出かけた村の集まりで
紬は産気づいた。

あーあ、わわわ、わわぁらわらぁ

「は?なに?ナニ?紬。」

「ワラア~ああ、痛い。」
なに?

「幸ちゃんフミちゃんはどこ行った?
 探して!」

「竹と花見弁当取りに行ったよ。」

「フミちゃんとこに連れて帰ろうよ。」

「えーえ!!どどうやってー
 どうやるのぉ~。」
近所の人達は、ドタバタドタバタ

    「お、男いない?回り」

「男?酒飲むつもりでいるから
 みんな車で来てないよ。
 どうすんだい、
 しかもコレ(紬)かかえたら
 ギックリ腰だよ。
 皆ジジイなだからぁ!!
使い物にならないよ━━━💦」




その時丁度黒の車がはいってきた。
「ア、アレ、たみちゃん捕まえてー。」


「えーえなんでわたしー。」

   「あんたが一番わかいだろー」

「何を言ってんの69は60代
70は70代‼
1歳の差はデカイって言ってるし
こんな時だけか?」


「はぁム カ ッ😡
アンタこそ60、70、は同級生
同級生って言ってんじゃんか━‼」


「私達、膝いたいし、はしれねーし
若いと言ったって70だし‼」

「ホラホラ早くいけ、早く
生まれたらどーすんの。
私なんかスローモーションかって
位足が遅いの‼90なんだからサ」




「そんな早く生まれないよ。」

70歳のたみちゃんはそう思いながらも
幸ちゃん(90)と追いかける。

結局90のサッちゃんが1番
足が早い(¯―¯٥)💦

「あんたー、あんたー
 花見より良いものみれるよー
 赤ちゃんみれるからさー
 てつだえー」

久しブリに帰ってきたバーちゃんの
実家

相変わらず減りもしない
婆友



花見に出かけたと聞いて
俺も山間まで来たとき



一列に並んだ桜並木が綺麗すぎて
車を止めた。



昔、木登りに明け暮れた桜の木は
大きく成長していた。

懐かしい思い出が顔をだす。

そしたら坂道のカーブの所から

ややこしそうな、ババ二人
ハアハア言いながら駆け上がってきた。

よく見たら、一人は智也の
バーちゃんだった。

よく見ないと分からないふけて
しまってるから、

「あー智也のバーちゃん」
と小さい声がでたがバーちゃんには
聞こえなかったようだ。



智也は幼馴染で、今もたまに
東京で会う事もある。

「あれえ~あんたは?
 どっかで‥まあ、いいカー。」
 

  「ばーちゃんどした?」

「う、生まれる、うまれる?、」


  「えーえー!!
   ばーちゃん妊婦??
   いい歳すぎてるのに、な、な、
な、
   何ヶ月?!! 」

バシバシバシ   イテイテイテーヨ!!
   ばーちゃんは
   「もう、何十年ご無沙汰だよ。
    あたしじやナイよ。

    バカだね!!
    あの丶旦那のどこに
    性欲があんだよー。」


漢字(かんじ)
 ばーちゃんは牛の頭をなでなで
してる爺さんを指さした。

 確かにひからびている。

「え、じゃ、うし?馬?ヤギ?の子」



「ば、バカチン。
 グダグダ聞かずはよけー」
(コイ‼)
         
 アタシ達急いでんだよ。」



「いた~いイタイタイ、痛い」

俺は野良仕事で鍛え上げたバー
ちゃんに腕をグイグイ掴まれ
ひっぱられた。



最近食事もあまり食べてなかった
からかバーちゃんの握力には負けた。


「あ、止まった。」
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