はちみつの景色
ふと、目にとまった看板に
〝雑貨屋こちら
と、書かれた黒板が置いてある。
文字ですら味のある雰囲気。
私は吸い寄せられるように店に向かう。
ーカランカランと店内に響くチャイム。なんとなく私は雑貨屋に入っていた。
店内にはひとつひとつ違った味を出している小物や、ヘアゴム、ピンにアクセサリー。どれも違ってすごくかわいい。
アンティークな店。
趣味でやってる感じなのかな。
ヘアピンくらいなら…
シンプルにストレートな黒髪の私の髪にも合うかもしれないっ
そんな浮かれた気持ちにさせてしまうほど、本当に可愛い商品ばかりだった。
「じいちゃん、変わるよ」
誰かの声にハッとした。それほど私は夢中になっていたのか。