はちみつの景色


ふと、目にとまった看板に

〝雑貨屋こちら


と、書かれた黒板が置いてある。
文字ですら味のある雰囲気。


私は吸い寄せられるように店に向かう。



ーカランカランと店内に響くチャイム。なんとなく私は雑貨屋に入っていた。




店内にはひとつひとつ違った味を出している小物や、ヘアゴム、ピンにアクセサリー。どれも違ってすごくかわいい。

アンティークな店。
趣味でやってる感じなのかな。


ヘアピンくらいなら…

シンプルにストレートな黒髪の私の髪にも合うかもしれないっ

そんな浮かれた気持ちにさせてしまうほど、本当に可愛い商品ばかりだった。


「じいちゃん、変わるよ」


誰かの声にハッとした。それほど私は夢中になっていたのか。


< 7 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop