はちみつの景色

「あ、もうこんな時間!」

「5時だね、急ぎ?」

「うち6歳の弟がいて、今日親仕事でいないから」

「そっか、じゃあまた明日、学校で」

「うん、バイバイ」


勢いよく扉を開けて、外にでた。




その日、私は透き通るような、花山千景を見た。

今までは後ろ姿だけだったから、なんかくすぐったい。


ちゃんと喋ったのも初めてだし、まだなんにもわからないけど、なんかすごく、楽しかった。



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