これからもずっとこの初恋を
小さい頃からいつも私のお世話をしたり、面倒見がよくて私のパパやママも園のことを家族のように大事にしている。
容姿端麗でその上、森川グループの財閥令嬢として立派な立ち振る舞いをしている。
どこを取っても非がないすごい人。
「樹がついていてこういうことってあるんだね」
園はどこか面白そうにクスクスと笑っている。
「それはそうだよ!樹は執事さんみたいに完璧じゃないもん!」
「誰が執事みたいに完璧じゃないって?」
声のするほうへ振り返るとそこには不服そうな顔をした樹が立っていた。
「ぶはっ!樹に聞かれちゃったねー、めい」