これからもずっとこの初恋を
「うーん…じゃあ分かった。仕方ないから連れていく。でも分かってんな?帰ってきたらちゃんと寝るんだぞ?」
「ほんと!?やったー!嬉しい、ありがとう樹っ!」
「うおっ」
嬉しくて思わず樹に抱きつく。
「ちょっ…めい………」
「ありがとーっ」
「っ……こいつ、マジでタチわりぃ。無自覚もここまで来ると病気だわ、まじで」
何か独り言をボソボソと言っている樹。
やっぱり樹は優しい。
こういう所を受け入れてくれてる。
すると樹はグイッと私を離した。
「じ…じゃ、さっさと行くぞ。ちゃんと上着羽織ってこい」
「はーいっ!」