これからもずっとこの初恋を
そうだよね、そんなに簡単にバレるわけないし。
もうちょっとで部屋に着いちゃう…。
「めい…?」
こ、この声…まさか。
「お姉ちゃんっ」
「めい…どこへ行っていたの」
「ど、どうしてお姉ちゃんが私の部屋の前に…!?」
樹もこのタイミングで鉢合わせするなんて予想外だったのか隣で目を見開いている。
「あら、居てはおかしいかしら?」
「だ、だって…!」
「…そんなことより東場、樹くん……だったかしら」
「…はい」
「あなた、どうしてうちのめいを連れているのかしら。それに勝手に出かけてもらっては困ります」
そんな…。