これからもずっとこの初恋を
「い、樹は…私が頼んでっ」
「めい、少し静かに待ってくれる?今は東場くんと話しているから」
「でも…」
「すいません、少し外の空気を吸わせてあげたくて…」
「そう、でも分かっているでしょうけどこの子は今熱があるの。あなたが勝手に外へ出したことで悪化したらどう責任をとってくれるのかしら」
ひ、ひどい…。
お姉ちゃんは何も知らないくせに…。
樹は私のためにっ…!
「お姉ちゃんっ!酷いよ、いつもいつも私の意見は…気持ちは無視!?ちょっとは聞いてよ!」
私の声を聞いて何事かとメイドさんたちが来た。
「どうかされましたか?」
「いいえ、なんでもないわ。気にしないでちょうだい」