これからもずっとこの初恋を
「はい、承知しました」
お姉ちゃんはメイドさんにそう言うとはぁ、と小さなため息を漏らした。
「めい、少し落ち着きなさい。まぁきっとめいがわがままを言って東場くんに迷惑をかけたというところでしょうけど…。とりあえず東場くんは帰って頂けますか?そしてめいは休みなさい」
樹は少しこちらを見ると安心したように顔を緩ませた。
「はい、分かりました。じゃあな、めい。また!」
「樹…うん、ごめんね。ありがとう…」
あ…帰っちゃった。
「めい、今は大人しくしておいてね。ちゃんと体を休めてちょうだい」
「…うん」
どうしてお姉ちゃんはいつも樹に対して強く当たるんだろう。