これからもずっとこの初恋を
私はそういうことについてはあまり分からないけどそんな私でもわかるくらい笑野ちゃんはわかりやすかった。
どうして私はこんなに樹のことを気にするんだろう。
自分でもよくわかんない。
そんなことを考えていると。
「いーっつき!やっほーう!」
にっ…笑野ちゃん…。
なんでだろう…。
前に出会った時からなぜか苦手意識がある。
「笑野…どうかした?」
「もーうっ!さがしたよー?まさか屋上で食べてるなんて…それにその二人と」
そう言うと笑野ちゃんは鋭い視線をこちらに向けた。
そんな笑野ちゃんの態度にカチンときたのは私だけじゃなかったみたいで…。