これからもずっとこの初恋を
「あんたこそ何?こっちは三人で昼食をとってるんだけど。用があるならさっさと済ませてくれる?」
園は強い口調で言った。
「別に?あなたたちに用はないけど。樹!ほら、行こうっ?一緒に食後のデザート食べよう!」
「はい?何言ってるの?樹はまだ私たちとしばらくここで昼食とるつもりだけど」
「え?樹そうなの?一緒にデザート食べてくれるよね?」
笑野ちゃんは樹に話しかける時だけ明るくて女の子らしい、でもどこか甘ったるい。
そんな声を出す。
ひどい態度の変わりよう。
「いや、俺は…」
樹は戸惑ったように顔を伏せた。
「笑野…えっと」
「樹!話したいことがあるのっ!来て!」