私だけの甘い狼
「ごめん。学校の夢見てた。怖かったな?ほんとにごめん。」



すごく謝ってくれる。つんつんしてるとこもあるし優しいとこもあるし…よくわからない人。




「大丈夫です。そのだから離して貰えますか?」



抱きしめられてまま寝るとか無理だよ。



恥ずかしすぎる。泣いてて全然気にしなかったけど私今抱きしめられてるよね?




「なんで?俺寝たいからこのままいさせて。お前あったかいし」



なんで?



「え?!ちょっと」



え?寝た?嘘でしょ?今会話してたよね?




「気持ちよさそう。」



安眠できてなかったのかな?



私ももうちょっとだけ寝よう。



このまま起きてたら恥ずかしくて無理だ。




おやすみなさい。










目が覚めると暖かい日差しにふかふかのベット。



少し散らかっている部屋。



あれ?私こんなに散らかしたっけ?



時計を見ると7時。



ん?7時?7?嘘。




5時に起きて星さん手伝う予定が…




布団から出る。



クローゼットを開けるとそこには、男物。



え?私の服は?



あ!!思い出した!昨日星斗くんの部屋で寝た…



恥ずかしい!忘れよ忘れよ。



急いで自分の部屋にもどり着替える。



リビングに行くと朝食ができていて…



あぁ。何もできなかった…



「美希ちゃん!おはよう。」



星さん。今日も綺麗だなー。



「おはようございます。」



神楽さんともあいさつをする。



なにか手伝おうとしたら大きな音が。



「こら!!てめぇ!ちょっと待てお前ら!遊ぶの後だ!おいこら!」



星輝くんが大変そう。手伝おうかな?




その時後ろから声がかかる。



いや私にじゃなくて星羅ちゃんと星波くんに。



それも怖く。低い声。


昨日の声の方が何百倍も怖かったけど。


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