私だけの甘い狼
「いませんけど」



「そうですか…ありがとうございます。」




そう言うと走り去って行った。




今は、春だがやっぱり寒い。



あの子にはちゃんと家に帰ってくれるといいけどてかなんだったんだよ。


まぁ別にいいか。関係ないし。



家に帰りパーティの支度。




父さんと母さんと全員で行く。



「ねぇ!神楽!透さんとご飯したいよ。」



「うるせーな。父さんには、俺から言っとく」




この夫婦は、いつもなにかしら言い合いながらも仲がいい。



未だに手を繋ぐし。


「てか星。お前酒飲みすぎんなよ。」



「わかってる!」



そんなことを言い合いながら会場について入る。




俺は、父さんと母さんと一緒に挨拶に。



「お久しぶりです。葉山社長。こちら妻の星と長男の星斗です。」



「どうも。夫がお世話になっています。」



それと同時に俺も頭を下げる。



父と母を見てるといつも思う。



俺は、父さんの跡を継がなくては、ならない。
夢なんて最初からない。


だから…こういう所を見習って勉強する以外特にすることもないんだよ。パーティーなんて。



いろんな人に挨拶をして息苦しい会場をでる。



「ねぇねぇ星斗クーン。私とお食事しません?」



「いや!私が先よ!星斗クーン。ここのホテル使えるんですって?行きましょーよ。」



ウザイ。イライラしてくる。



「すみませんが遠慮させてもらいます。失礼」


そう言って会場を出るといつの間にか俺の家族全員が出ていてすぐさま「帰る。」


と言っていた。



父さんに聞くと母さんが帰りたいらしく父さん自身も帰りたかったらしい。



外で待ってろと言って父さんは車を取りに行った。



外に出て空を見る。



ふと人影を感じてドアの横の隅。



アイツ。家の前でうろちょろしてた女。



こんな所でってかそんな薄着だと寒いだろ。



何やってんだよ。
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