"好き"なんて言えない
理「戻るか」
急に落ち着いた声になるリオくんの一歩後ろを歩きながら教室へ戻った

燈「お帰り、ななちゃん」

教室へ戻ると燈也くんが話し掛けてくる

...けど、なんか不貞腐れた顔をしてる

「どうしたの?」
燈「別に?いつからあんな仲良くなったのかなって思っただけ」

「いつも通りだと思うけど」
と答えつつも確かにリオくんは甘かったなと思う


放課後になるとすぐに私の席に来た燈也くん

燈「ねぇ、先に帰んない?」
イタズラに笑う燈也くんだけど、それは流石にリオくんが可哀想

「リオくんのこと待っとこうよ」
素直に伝えると一瞬驚いた顔をしてもう良い。と先に教室を出ようとする

「えっ?ま、待ってよ」
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