孤独であった少女に愛情を
その夜、先生は私の体のアザや傷を包帯で隠してくれた。

服で隠れるような所なので、太ももやお腹のあたり、背中など、少し恥ずかしい。

「先生は、どうしてこんなに、包帯を巻くのが上手なんですか?」

とても手馴れていてとても綺麗だった。
けれど、変に意識してしまっているせいか先生の手つきが気になって、私の鼓動は速まるばかり。

「そうですね。

昔によく怪我をすることが多くて。」

「昔、何かやっていたんですか?」

そう聞くと先生はクスッと笑う。
私はそんな先生に首を傾ける。

「なあ、少し。」

と曖昧な答えしか返ってくれなかった。

「アザが消えるまでは、運動してはダメですよ。」

先生は全てに包帯を巻き終えると、そう言って私の頭を撫でた。
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