元姫と隠された真実Ⅱ



《あぁ、もちろんだよ。それでこそ、俺が愛した沙羅だ・・・。》


嬉しそうに、瑞希は言った。


《今から迎えに行くよ。》


「場所が分かるの?」


《○×病院でしょ?知ってるよ。》


「そう。じゃあ、早く来て。涼が来ちゃう。」


《あぁ、今すぐ行くよ。》


そう言って、切られた電話。


瑞希の声を聞いただけで、私は悪寒がする。


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