元姫と隠された真実Ⅱ



あの声を、毎日聞くことになるのか・・・。


少しため息をついて、私は病院前に行った。


車が来た。


瑞希だろう・・・。


ガチャッとドアが開いて出て来たのはやっぱり瑞希だった。


出来ればもう二度と会いたくなかった奴。


「沙羅、おいで。」


そう言って、手を差し出してきた。


「ふふっ。やっと俺のもとに来たんだね。愛しの沙羅。」


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