元姫と隠された真実Ⅱ



私はそう思った。


紅龍は、もうダウンしてるし風雅も疲れている。


しかも、相手は組だ。


まともに戦える相手じゃない。


「・・・柘榴。」


私は、小さくそう呟いた。


柘榴と言うのは、涼の舞華での名前。


喧嘩するときの名前かな。


その呟きを聞いた涼は、走って倉庫を出て行った。


「はっ?涼!?」


透馬は、焦ったように言った。


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