早熟夫婦〜本日、極甘社長の妻となりました〜
内心戸惑う私を、彼女は助けを求めるような表情で見上げ、こんなことを言い出す。
「ちょうどよかった。あなた、トマト食べられる?」
「……はい?」
まったくもって予想していなかった方向から唐突な質問が飛んできて、私はまさに豆鉄砲を食ったような顔になった。
進藤さんの用件は、苦手なトマトが添えられたサラダを食べてほしい、というぶっ飛んだものだった。たまたま顔を知っていた私が来たから、つい声をかけてしまった、と。
代わりにランチを奢らせて!と言われ、私はその勢いに押されるようにして頷いた。
進藤さんって、意外と天真爛漫なところがあるのね……。美人で仕事もできる高嶺の花、というイメージしかなかったから、ちょっと親近感が湧く。
ランチセットについていたサラダの小皿にはまだ手をつけられていないし、私はトマトが大好きなので、全然苦ではない。
くし型にカットされた、真っ赤に完熟したそれを口に放り込むと、進藤さんは眉を下げて両手を合わせる。
「ごめんね、ありがとう。どうしても残すのはお店の人に申し訳なくて、でも生のトマトだけは本当に苦手で」
律儀というか、真面目というか。残したくないという強い意志があるらしく、なんだかクスッと笑いがこぼれた。
「ちょうどよかった。あなた、トマト食べられる?」
「……はい?」
まったくもって予想していなかった方向から唐突な質問が飛んできて、私はまさに豆鉄砲を食ったような顔になった。
進藤さんの用件は、苦手なトマトが添えられたサラダを食べてほしい、というぶっ飛んだものだった。たまたま顔を知っていた私が来たから、つい声をかけてしまった、と。
代わりにランチを奢らせて!と言われ、私はその勢いに押されるようにして頷いた。
進藤さんって、意外と天真爛漫なところがあるのね……。美人で仕事もできる高嶺の花、というイメージしかなかったから、ちょっと親近感が湧く。
ランチセットについていたサラダの小皿にはまだ手をつけられていないし、私はトマトが大好きなので、全然苦ではない。
くし型にカットされた、真っ赤に完熟したそれを口に放り込むと、進藤さんは眉を下げて両手を合わせる。
「ごめんね、ありがとう。どうしても残すのはお店の人に申し訳なくて、でも生のトマトだけは本当に苦手で」
律儀というか、真面目というか。残したくないという強い意志があるらしく、なんだかクスッと笑いがこぼれた。