熱情バカンス~御曹司の赤ちゃんを身ごもりました~

・束の間の平穏



私はしばらく姉の家に居候させてもらうことになり、その間に足を運んだ産婦人科で、はじめてのエコー写真をもらった。

赤ちゃんの姿、そして赤ちゃんを包む胎のうという袋状の部屋も確認でき、心拍も問題ないと伝えられ、ほっとひと安心。

帰りのバスに乗ったところで、梗一に連絡しておこうかと、スマホをバッグから取り出す。海外にいた頃も持ってはいたものの使うことは稀だったため、古い型のわりにとても綺麗だ。

ただ、絵を描くことを実質お休みしている現在は、妊娠生活のあれこれや出産についての知識を得ようと、ついついスマホを覗いてしまう時間が増えているのだけど。

そんなことを思いながら、梗一にメッセージを打つ。

【赤ちゃんは順調に育っています。予定日は来年の五月八日ごろだって】

ポン、と画面に触れて送信すると、間髪入れずに既読マークがつき返事が返ってきた。

【病院お疲れ様。もう予定日がわかったのか】

【返信早くない? 仕事は?】

【さぼっているわけじゃないから安心しろ。今日は詩織が病院に行くと言っていたから、気になって常に携帯を見える位置に置いていたんだ】


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